非思量 NO.348

渓声けいせい

 今月14日、檀信徒本山研修会で大本山永平寺に拝登致しました。
 永平寺の七堂伽藍は紅葉で彩られ、早朝降った雨に濡れた御堂は美し
く光り輝いていました。早朝という事もあり観光客も少なく静けさの中
で近くの谷川から聞こえる水音が心に染み渡りました。
 道元禅師がこの地に仏道修行に専念するための道場を建てた思いが実
感できました。

峰の色渓の響もみなながら  わが釈迦牟尼の声と姿と
うちまかせ心も身をも永平寺 浮世の塵はあとかたもなし

 大本山永平寺御詠歌「渓声」の歌詞です。永平寺を囲む山々の姿や樹
々の色模様、それに谷間を流れる渓流の水音など、眼に映り、耳に聞こ
えるすべてが、仏教の開祖であるお釈迦様のお声であります。
 すべての真実は私たちの眼前に現れていて、隠れているものは何もな
い。この迷いの世界とは別に仏の世界があるのではなく、真実は眼の前
の世界だけである。だから、四季の移り変わり、水の流れなどのすべて
がお釈迦様の説法であり、お姿そのものだといえるのです。
 まさしく坐禅修行の心得でもあります。
 来年から福井県まで新幹線が通り、永平寺にもお参りしやすくなりま
す。機会があったら是非お参りください。

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