さ ん し ん
仏の三身 ~法身 報身 応身~
仏教学上では、お釈迦さまには三つのお姿があると言われます。これを「仏の三身」と言います。
本尊上供の回向文でお釈迦様を呼称する際には、「本師釈迦牟尼仏」と呼びます。「本師」というのは戒を授ける師の呼び方です。つまり応身仏としてのお釈迦さまのことです。 しかし、本来、正しく伝えられた仏法は、お釈迦さまが菩提樹の下で開かれた大いなる悟りを原点として流れ出て、そこへ帰入するものであることから、曹洞宗の本尊は釈迦牟尼仏(お釈迦さま)であり、曹洞宗で仰ぎ奉る釈迦牟尼仏はこのような教学の展開の上で現れた三身に分ける以前の釈迦牟尼仏という事になります。
言い換えれば、お釈迦さまは、様々なお姿でこの世界のいたるところに存在し、その大いなる力で私たちを見守っているのです。