東光寺建設だより⑨12月1日号

本堂木工事大詰め!山門工事開始!

 新本堂 屋根工事

 現在、新本堂建設工事は屋根工事が完了し、本堂内の工事の真っ最中です。 10月下旬から木工事と並行して行われた瓦葺き工事もほぼ完了し、屋根の最上部には一対の大棟鬼瓦が設置されました。
 西側の大棟鬼瓦には、『正法興隆、道念増長、寺門繁栄、世界平和』の願意が、東側には『山門鎮静、諸縁吉祥、天下泰平、疫病鎮静』の願意が刻まれました。来年4月16日の新本堂・山門落慶式にて新命和尚導師のもと、祈念させていただきます。
 皆様に広く募らせていただいた志納瓦も、本堂正面屋根の中央部分に設置させていただきました。

新山門建設工事

1 1 月から新山門の基礎工事が
開始されました。
新しい山門は、皆様に馴染み深
い旧山門と同じデザインです。
山門とは、禅宗寺院の七堂伽藍
の一つで寺院の正式な入口です。
来年4 月に行われる予定の八世
晋山式でも、この門を通って新命
和尚が入山いたします。

 今回も現場監督の栗田さんに屋根工事の様子を説明していただきました。
ご紹介いたします。

本堂工事の進捗

飛鳥工務店現場監督 栗田将

 夏も過ぎ、屋根工事も進んで参りました。
 まず本堂の大屋根ですが、平場と呼ばれる
大きく広い面に野地板が葺かれ、蓑甲(みのこう)
という大屋根の東西にある三角形の妻面上部
にも野地板が葺かれました。
 この部分はそれぞれ異なった屋根の曲線と
破風板の曲線を少しずつ曲率を変えながら繋
なげる部分で、階段状に野地板が葺かれます。
 このように造ることで、美しい破風板の形
を際立たせながらも大屋根との自然な一体
感を生み出します。

簔甲部分の野地板

 大屋根と同じく、下屋根野地板
も葺き上がりました。
 大屋根の四隅は大きく反りを付
けるのですが、それを引き立てる
ように下屋根はおとなしく反りは
付けない予定でした。ただ、人の
目に近い所にあるので、軒先の厚
みを少しずつ変えることで変化
させ、大屋根の反りとのバランス
を図りながら、こちらも反りを付
け、より美しくしました。

下屋根隅部の軒反り

 こちらも飛鳥工務店の親方の
こだわりで東側出入口の庇屋根
(ひさしやね)を一工夫しました。
 当初、位牌堂屋根から少し引っ
込んだ形で庇屋根を造る予定でし
たが、位牌堂からの屋根の軒先に
合わせた深い軒の出の庇としまし
た。軒が深いので支えるために出
し桁を太い腕木で支える船枻(せがい)
造りにしました。

 軒裏もその雰囲気を生かすように化粧垂木と野地板で仕上げることにしました。これだけ深い軒があれば、多少の強い雨が降っても安心です。

 屋根に野地板が張られ防水シートが葺かれると、屋根には瓦の下地が設置されます。横桟、縦桟が碁盤の目のように打ち付けられ、軒先には瓦座という瓦の断面形状を削り出した波形の部材が取り付けられます。大棟には高く積まれる棟瓦を支える頑丈な棟下地が造られます。
 そして、大量の瓦が荷揚げされると、いよいよ瓦葺きのはじまりです。

本堂建設に伴う護持会費からの支出について

 前回の寺報でお伝えいたしました今回の本堂・山門新築工事及び八世住職の晋山式に伴う護持会費の活用方法について、寺役員会で数回に亘り検討した結果、新本堂の空調及び床暖房設備費として使用させていただく事となりました。主な理由として、葬儀や法事等の法要及び檀信徒の皆様の研修会等でお寺にお越しいただく皆様に快適にお過ごしいただく為の設備費用に活用させていただくのが良いと判断したからです。
 最終的な護持会費からの支出金額については、来年7 月に開催予定の護持会総会で報告させていただきます。この件に関してご意見、ご質問のある方は寺までご連絡ください。宜しくお願い申し上げます。

山門工事中の参拝経路について

山門工事期間となる来年2 月までは山門側が通行できません。
お寺にお越しいただく場合は駐車場側からお越しください。
ご不便をお掛けいたしますが、ご協力の程、宜しくお願いいたします。

これからの行事について

 毎年恒例の年末報恩感謝の会は、今年も工事期間中のため中止とさせていただきます。
 新本堂完成後の来年3 月2 1 日の春彼岸会法要後に、新本堂の内覧会を
計画しております。是非お越しください。

晋山式の角塔婆完成

 晋山式を記念して境内に建立される1 4 尺の巨大な檜材の角塔婆が宮大工さんによって思親殿に運び込まれ、住職との縁で元公立小中学校校長の宮川和久氏の墨入れによって1 1 月1 6 日
に完成致しました。
 来春には境内に建立されます。

お稚児さんの募集について

 今年9 月に参加申込書を送付させていただきました新本堂・山門落慶及び八世住職晋山式を記念した稚児行列の募集〆切は来月末日となります。
 当山では3 3 年ぶりとなりますこの良縁の機会にぜひ檀信徒の皆様のご家族、ご親戚、ご友人のお子様方にご参加いただきたいと思います。
 参加を希望されるお宅様は申込書に必要事項を記入して参加費を添えてお寺までお持ちください。
 参加申込書はお寺でも配布しております。
< 申込〆切>
令和5 年1 月3 1 日( 火)

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