東光寺だより 令和3年12月年末号

本堂・山門新築工事に寄せて

いよいよ来年早々から現本堂と山門の解体工事、引き続いて新しい本堂と山門の建設工事が始まります。その準備として去る12月13日に梅花講員の皆様による毎年恒例の位牌みがきと仮本堂となる客殿への位牌移動が行われました。

 そして、12月19日には、寺役員、建設委員、坐禅会の皆様による本堂山門報恩感謝法要と、大そうじ及び客殿への仏具移動作業が行われました。

 「東光寺寄附帳(六世正則筆)」によると「当山は今から350年程前の寛文年間に創主せられたるも殆ど路傍の一堂に過ぎず」との記述があります。

 元禄3年(331年前)に桃原寺四世当陽全的大和尚を中興の祖として、曹洞宗の平僧地寺院(住職のいない寺)として開かれました。

 明治16年(138年前)に四世逸成大和尚が住持(住職として常在)するに当たり、本寺桃原寺と協議し、当山檀徒に計ったところ、当村(谷田村)の素封家、戸塚仲四郎氏(戸塚本家12代)を中心に話がまとまり、大本山永平寺に浄財を喜捨(寄付)し、寺格昇進の許状を送りました。その結果、同年10月30日に認可され、当時の永平寺六十一世密雲環渓禅師によって法地開山(お葬式ができる寺)となりました。

                         (「有度村史」仲四郎新田の由来から)

 大正3年6月19日(110年前)に五世梅鮎大和尚が住持すると、一途に伽藍の建立を念じ、大正9年(101年前)の好景気に乗じて戸塚忠次氏(戸塚本家13代)の篤志をはじめ、檀信徒の浄財を受けて藁葺きの屋根を瓦葺きにする等の本堂の増築を行いました。

 昭和5年(91年前)には五世梅鮎大和尚の私財と寺有金を合わせて庫裏を再築しましたが負債を抱えることになります。

 昭和8年3月(88年前)、遷化された五世梅鮎大和尚の後を継いだ六世正則大和尚が住持すると、檀信徒各家が自発的に浄財を行い、庫裏改築等に伴う負債を整理することができました。

 昭和24年11月(72年前 六世正則代)に諸堂の修理のために檀徒から浄財を募りました。

 昭和45年3月(51年前)六世の晋山式に際し、檀徒から浄財を募り、位牌堂、向拝、書院の増築を行いました。その際に本堂の御本尊と厨子の修復も行われました。

 昭和58年5月(38年前)、正則大和尚が七世泰彦大和尚代を譲るに当たり、私財を投じて本堂屋根の瓦替えを行いました。

 平成2年4月(31年前)、七世の晋山式に際し、檀徒から浄財を募り、方丈の間の増築、本堂備品の整備を行いました。

 平成18年4月(15年前 七世泰彦代)に、寺有金で本堂の耐震工事と位牌堂の改築を行いました。

 平成29年6月(4年前 現住職泰光代)に、寺有金で客殿庫裏の新築を行いました。

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