東光寺建設だより 令和3年4月1日号

本堂設計に込めた思い

昨年11月、菅野(すがの)企画設計と本契約をした後、リモートでの打
ち合わせやメールでのやり取りを行い、設計事務所のある愛知県の緊急事態
宣言が解除後には設計士による現場調査と対面での打ち合わせを行い、よう
やく細かな部分まで新しい本堂の本設計が進んできました。
設計に際して特にお願いした点は、①足の悪い方や車椅子の方でも本堂、客
殿にお越しいただきやすいように、なだらかなスロープをつけてほしいとい
う事。②本堂内に仕切れるスペースを作ってほしいという事です。
②についてですが、現在当寺では亡くなられたというご連絡を受けた後お
通夜まで日がある場合、スペース的にお寺でご遺体をお預かりできず葬儀社
さんにお願いしています。本堂内に②ような場所を確保できれば直接お寺に
連れてきていただく事ができ、ご遺族様のご負担を減らす事ができると考え
ます。3年前に客殿が完成してからお葬式の際にお通夜から本葬儀、その後
の設斉(食事)の席までお寺を使用してくださる檀家さんが増えました。コ
ロナ禍前にはお通夜の夜に客殿に宿泊していただく事もできましたが、故人
の枕元で最期の夜を一緒に過ごしたいという思いには、スペースの関係上お
応えできませんでした。②のような場所があればそのようなご希望にも添え
ると思います。

<本堂内観イメージ画>

本来、お通夜、本葬儀と2日間で行うお葬式とは、故人がお釈迦さまから
代々伝わるご戒法と仏弟子としての名前であるご戒名を授かり、安住の境地
で仏界にお送りする仏教儀式であると共に、ご遺族やご縁の深かった方たち
が故人と最期の夜を過ごし、故人の善行を思い起こし感謝と尊敬の気持ちで
仏界への旅立ちを見届ける機会でもあります。
私も東光寺に入り14年目となりますが、様々なお葬式に立ち会い、最愛
のご家族とお別れするご遺族のお気持ちに向き合ってきました。住職として
ご遺族の皆様が後であの時こうしてあげたかったと後悔しないよう、しっか
り御供養できるように努める事を心掛けております。そして、東光寺が檀家
様のお気持ちにできるかぎり寄り添えるお寺でありたいと思います。
今回同封のご案内文書の通り、4月25日(日)に檀家説明会の開催を予
定しています。そこで設計士から新しい本堂の設計等について詳しく説明し
ていただきます。現在もコロナ禍が完全に終息していない状況ですので、場合
によっては延期、中止もありえますが、ご理解の程、よろしくお願い致します。

第3回建設委員会の報告

去る3月21日(日)に第3回建設委員会を開催致しました。晴天だった
お彼岸のお中日と打って変わって激しい雨の中、建設委員の皆さんにお集ま
りいただきました。
委員長、住職のあいさつの後、会計部長から浄財の集まり状況の報告があ
りました。令和3年3月20日時点で60.1%の檀家様が浄財を納めてく
ださいました。
議事に入り、設計士から寺側の要望を受け本堂の設計に際して配慮した点
や、木造建築である本堂を支える耐震構造について、画像や設計図を用いて
丁寧な説明がありました。
設計士の調査によると現本堂の屋根と柱の形状は茅葺き仕様のもので、瓦
葺きには適しておらず、現状のままでは問題があるそうです。
(東光寺に残る文書によると、大正9年に屋根を茅葺きから瓦葺きにした
との記録があります。)
また、15年前の耐震補強工事についても調査したところ、ずっと長持ち
するものではなく、建物が倒壊しない事を目的とした補強だったそうです。
その後、競争見積もりに参加する施工業者を選定する方法についてや、工
事のスケジュール等についての説明がありました。
建設委員からは、現場の安全性についての質問や、競争見積もりの際、業
者が出してきた金額を比較検討しやすいようにする項目分けの必要性につい
て等の意見が出されました。
最後に今後の進め方について検討し、現在コロナ禍が完全に終息してはい
ないが檀家説明会は必要であるという結論に達しました。
話し合いの結果、4月25日(日)に午前と午後の2回に分けて開催する
ことが決まりました。密を避けるために、参加希望の檀家様には事前に参加申
込書を提出してもらい、人数調整を行うことになりました。檀家説明会の詳
細については同封のお知らせ文書を御覧ください。

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